オレンジカウンティに映画を観に行った。ここのところちょこちょこオレンジカウンティをブログに登場させているが、決してオレンジカウンティのまわし者ではない。
田舎のチカランにも映画館はあって、みんな大好きリッポーモールにもあるし、オレンジカウンティにもある。値段が1フィルム 30,000ルピアと格安で、格安だからといって設備が古いわけでもないし、何か欠陥があるわけでもない。そして格安だからか、訪れている多くが若者のカップルだ。このあたりの事情は、日本と同じで、付き合う前や付き合い始めのデートなどで利用するのであろう。格安過ぎるので、映画館で売られているポップコーンの方が高価になっちゃってるというありさまだ。(映画を観に来たのか、ポップコーンを食べに来たのかわからなくなってしまう…)
映画館内は、日本のそれと遜色なく、快適な映画観賞の空間が用意されている。
ハード面はともかく、ソフト面はどうなっとんじゃい! が御もっともな知りどころだろう。インドネシア映画もあれば、欧米系映画もありネシア語字幕がついてくる。僕は、ネシア語も英語も映画を楽しめるほど達者ではないので、それらが観れるわけではない。今回は珍しく?日本映画をやっていたので、それを日本語で観たのである。
選択の余地はなく ” 君の名は ” を観た。日本じゃ大人気らしいが、その興奮はインドネシアには届いていない、いや少なくとも僕のところには、の表現を使うべきだ。
人の記憶の曖昧さや時間の不可思議を、作者の独断でその枠を明確にし、それを軸に話を展開し、観る者を徐々に引き込んでいく、この世の不確実な部分を巧みに使っているあたりが良い意味でずるい、と思った。
世間では、若い男女入れ替わりの話っぽい紹介になっているが、飽くまで、不確実の要素を持つ”時間”と”記憶”の曖昧さの話(この手の話は人々の興味を引くし、ある意味何でもありにできる)に、恋愛感情を織り交ぜているお話に感じた。
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http://shogot1978.hatenablog.com/entry/20161204/1480859096
最新のiPhoneやLINEなどが当たり前に登場し、寺院や伝統作法など古さも登場するので、そのギャップ感も楽しめる。
インドネシアで、日本語や日本映画に飢えている方は、残りの上映がわずかだが、観る価値のある映画でおすすめできるので、是非!