僕は昔からツアー旅行や、そのオプションパッケージなんて、糞食らえと思っていた。
誰にも頼らずに、自分の足で行きたいところに行きやりたいことをやる、そこに価値を見出していた。特に外国では。
だが時は流れ、その考え方に固執する必要はない、と思えたのがグアムでの「イルカウォッチングツアー」だ。
素直にツアーに参加してみると、意外にフツーに良かった。
小さな船舶に揺られながら、この空と海が拝見できれば、もう他は何も要らない。何もかもを忘れ、ただただ心地良さに身を任せ、この世のとてつもない大きさにひれ伏す感覚は、イッちゃうそれよりも壮大だ。
何をトチ狂ったか、「イルカウォッチングツアー」の推奨だ。
序
小型船に乗り込み、案内人のクルーはヤンチャそうなアメリカ人ときたら気分は盛り上がる。
前菜
途中、シュノーケリングで熱帯魚とたわむれる時間があるのは、ヤンチャにしてはとても気が利いている。
魚釣りの準備もされているので、シュノーケリングで魚とのたわむれに物足りなさを感じたら、釣ることだってできるのだ。さすがに、獲った魚を刺身にしてその場で喰うことまではできないが、十分に満足できる。
メイン
さて、 イルカウォッチングというくらいなら、イルカが見れて然りのはずなのだが、そこにはなんと運が介在する。
つまり、見れないこともあるのだ。知らず知らずのうちに、イルカを見れなくても承知の上、ということになっているのか、あるいは、イルカを見れたらあなたはラッキーボーイ的な強運の承認をしてくれるのか、そのへんは定かではないが、いずれにせよ100%見れるわけではないのだ。
おそらく日頃の行いが良いのであろう、僕はイルカらしきものを見れた─。
ウジャウジャ飛び跳ねてるイメージを持っていたが、ぴょこりぴょこりと拝見できる程度。だが、これくらいの方がありがたみがあるのかも。
まとめ
前菜もメインもお飾りに思える。
この絶品の青を提供されれば。しかも海の青は時間帯や場所によって青の濃淡が変化するのだ。いっそのこと、「イルカウォッチングツアー」ではなく、「ブルーウォッチングツアー」にして、イルカをデザートにでもしてしまえばいいんじゃないか、とまで思える。
でも総じて良いツアーだ。
お試しアレ。