@cikarang

インドネシアはリッポーチカランでの生活を記録に残し、記憶にとどめる。

日本の夏のお裾分け─、by セミとカブトムシ。


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日本は夏真っ盛り─。いや、まだ始まったばかりなのだが、もう真っ盛りだ。

連日ニュースで、気温が何度を超えただとか、熱中症に注意しろだとか、そんなことが報道されてるくらい、暑い日が続いている。

僕が小さい頃なんて、30℃を超えることなんてまれだったし、もちろん学校にエアコンなんてついていなかった。時代は移ろい、気温は40℃近くまで上がり、学校はエアコン完備の運びとなった。安易で軽率な言い方をすれば、地球温暖化の一言で片付けられそうだ。

 

しかしながら、時代は移ろい暑さの質は変われど、相も変わらず夏に登場する生き物もいる。

もはや目にしたのが、セミとカブトムシだ。

 

セミ──。 

最近は、朝から競い合っているかのように「ミーンミンミン!ミーンミンミンミン!」とセミが鳴きまくっている。

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自宅近くの木には、セミの抜け殻をわんさか目にし、やたらとクマゼミに出くわす。できることなら、ツクツクボウシと出くわしたい。あの後半に早くなっていく鳴き方は、時限爆弾のようで、僕に焦りや急かしを与えてくれる感じが心地よい。

セミは多少気温が上がろうが、ひと夏にかける想いがあるから、気合いで暑さなんてものともしないのかもしれない。

 

カブトムシ──。

いつの時代も少年の心をわしづかみにするカブトムシ。うまくいくと良い商売となる。 

そんなカブトムシをある日、息子が自慢げに持って帰ってきた。サッカーチームのコーチからもらってきたと言っている。

急に持って帰ってきたもんだから、飼うための準備ができていない。息子と飼育セットを買いに行く。

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万全を整える。息子は、ここぞとばかりにカブトムシの気持ちになって要求を投げかけてくる。僕にもまだカブトムシに惹かれる少年の心は残っているので、贅沢な広さのカゴを購入。

カブトムシとともに夏を過ごす準備が完了だ。欲を言えば、メスも手に入れて、子供でもつくってくれれば言うことないのに、と思いながら。

カブトムシなんて夏の季語を任されるくらいに、ザ夏の生き物だ。こちらも多少暑くなったくらいで姿を消すようなタマじゃないのだろう。

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インドネシアには、日本で高く売れるような貴重なカブトムシが生息しているという。

インドネシア駐在中に、捕獲にいそしんでいたら楽しかっただろうなぁ、と少々後悔もにじむ。でも、貴重なカブトムシを捕獲できた可能性が我々にはあった、というだけでも酒のツマミくらいにはなるだろう。

酒のツマミで終わるのか、一儲けまでもっていくのかを、今インドネシアに住んでいる方々は選択できるのは、心底羨ましく思う。

 

兎にも角にも、日本は相変わらず、とっても暑いけれど、セミはまだまだ健在だし、カブトムシも少年に絶大な人気を誇っている。

そういった意味では、昔も今も夏の形相はそんなに変わっていないのかもしれない。