リッポーチカランの隣に、” オレンジカウンティ” と呼ばれる町がある。
オレンジカウンティと言っても、あのロサンゼルスにあるそれとは程遠く、ディズニーランドもなければ、洒落たショッピングモールもない。あるのは、スーパーのハイパーマートくらい、仕方ない、まだ開発中ですから。近い将来、とても素敵な町になるようです。リッポー財閥さん、頑張ってください。
そんなオレンジカウンティにぶらりと立ち寄ってみた。特にどうと言うこともないのだが、何か少し騒がしいなと思ったら、幼稚園で運動会をやっていた。運動会と言っても日本のそれとは程遠く、とてもこじんまりとしていた。ただ、熱さと主張はしっかりと感じられるものだった。
リッポー財閥が、オレンジカウンティの町づくりを始めている理由は、至って単純で、どこにでもありそうな面白みに欠けるシロモノだ。工場地帯の近くに多くの人に住んでもらって、お金を落として欲しいのだ。ターゲットは、ジャカルタに住んでいて勤務地がチカランの家族連れの人達だ。彼らが移り住みたくなるような素敵な町がつくることができれば、”勝ち”なのだ。
その素敵な町づくりの一環で早々とできたのが、騒がしかった先ほどの日本人幼稚園だ。家族をチカランに連れてくるためには、子供の教育施設は必須である。そこの日本人幼稚園は、出来て間もないということもあって、園児は全部で10名程で、小学校もありその児童は2名程らしい。まだ、ジャカルタからうまく人を呼び込めていない現実が垣間見られる。あるいは、ジャカルタからの人は増えてきているが、オレンジカウンティには住んでいない。
なぜなら、チカランの幼稚園はオレンジカウンティのそこだけではない。
①日本人幼稚園 ②ローカルの幼稚園 ③インターナショナル幼稚園
大きくわけてこの3つがあるようだ。どこに通わせるかは、各々の家庭の教育方針と、コストによるのだろう。噂をかき集めて、横並びにしてみると、参考程度に、年間の保育料は以下。※入園料は含まない
① 50万円 ② 12万円 ③ 100万円
日本の幼稚園が、約20〜30万円ぐらいなので、これをどうみるかは、10人10色となる。
個人的には、リッポー財閥さんが勝ちたいなら、保育料下げて園児を増やすのが得策と思うが、外野は何言っても痛くも痒くもない、その辺の卑怯さを出したくないので、極めて控えめな主張ということで、としておく。