先日、ひょんなことで、オレンジカウンティに行ったのだが、何やら様子がいつもと違っていた。
(オレンジカウンティ関連記事: http://shogot1978.hatenablog.com/entry/20161023/1477148718 )
これまで見たことがないくらいの騒がしさであった。これが、オレンジカウンティのモール内である…。
信じられない光景にびっくりして、腰を抜かしそうになった僕は、一体全体何事かと、やっとの思いで尋ねてみると、何やら ” NEW PORT ” という名のマンション (こちらでは、アパートメントと呼ぶ) の即売会のイベントとのことだった。
” な〜んだ即売会か〜、それなら仕方ない ” 何てなるわけはなく、その場で何かとツッコミを入れたかったが、残念ながら出来なかったので、その腹癒せをここに殴り書きすることに。必然的に筆圧があがり、鉛筆が折れる心配があるので、スペアをすでに準備しているあたりは、僕も意外と冷静だ…。
マンションの即売会、”マンションの” である。マンションの写真でも絵画でもミニチュアでもプラモデルでもなく、ホンモノのである。よくもまあ、何百万、何千万円するシロモノの即買いを決断できるもんだと、逆に感心してしまいそうになる。
感心している場合ではなく、購入側は少し前から検討をしていた、と考えると即買いではなく納得がいく。がしかし、肝心のマンションがまだ建っていないのである。どこを見渡しても、見上げても、目を凝らしても、ない。尋ねるとやはり、ない。果たして、誰がまだ出来てないマンションの一室を買う決断をするのだろうか…。
インドネシアスタイルのようだ。マンションは、決して日本のように夢のマイホーム的な位置づけではないのである。ビジネスの香りのする、投機か投資か、そういった類の対象なのかもしれない。あるいは、建築費用を建物を建てる前から確保しておく ひとつのシステムなのかもしれない。
だから、インドネシアの新築マンションは、建つ前に部屋ごとにオーナーがいて、完成した頃には、そのオーナーから買うか借りるかする人間が住むことになるのである。なので、建ったは建ったが、極端な話、住む人がいない、なんてことも起こり得るのである。
詰まるところは、金持ち達のひとつの道楽、といったところであろうか…。
中国のように建物は建つが、人が入らない、なんていう、経済成長の歪み みたいなことにはなって欲しくないと切に思う…。