「HOTEL MULIA ホテル ムリア」 に試しに宿泊してみたよ、という話。それ以上でもそれ以下でもない。
*動機 何でムリア?
*部屋 贅沢の極み
*朝飯 至福の極み
*他
*動機
田舎モンの習性か、一生に一度くらいは良いホテル (正確には良いと言われているホテル) に泊まってみたいと思うもの。
ネット予約が横行しているこのご時世。うまいことそこに入り込んだ、アゴダなどのプラットホームのおかげで、時期によっては手の届く価格で良いホテルに泊まることができる。
タマンサファリからの帰り道、チカランまで渋滞でグッタリするぐらいなら、モノは試しで泊まってみよう、という言い訳ともこじ付けともとれる動機。
いっそうのこと、田舎モンだから泊まってみたかった、とでも言った方がよっぽど気持ちがよい。
自称6星ホテルというのも気になる。
*部屋
ホテルの部屋なんて、パーツはどこもあまり差はない。だから、どれだけ質の良いモノを置けるかにつきる。
ベッドは間違いなく良いモノを使っていたし、他の家具や装飾も不快を感じないものばかりであった。
テレビ下の引き出しは、工夫と贅沢が 凝らされていた。
ただ、絵画はなくてもよい。おそらく贅沢の象徴のような位置付けで、高そうな絵画のレプリカ (ピカソなど) が、廊下や部屋に飾られているのである。
絵画なんて好みの話なので、ない方がいいのである。ムリアは、贅沢という見え見えの目的で飾られているから、許せる。
うむ、もうまるで美術館かピカソの個展会場だ。
*朝食
ホテルの朝食は、いつでもとても気になる。でも、どこもいつもあまり変わらない。結局のところは、部屋と同じように、どれだけ質の高いものが用意できるかに限る。
多くのホテルがバイキング形式の朝食であるように、ムリアも例外ではない。
中でも、キャビアの軍艦は高級感で印象的で、中華そばは実質的な美味しさで特筆しておく。
他にも美味しい料理が並ぶ。
どんなに素敵な料理が沢山並んでいても、残念ながら胃袋の大きさは変えられない。
食べられる量が限られている中で、ほどよい種類をほどよい量チョイスできるかが大切で、厳選力やバイキングセンスが問われてくる…。
のような、考え方をしているから、僕は美味しい料理が目の前に沢山あると、食べ過ぎてしまったり、あとでお腹が苦しくなったりというパターンを性懲りもなく繰り返しているのである。
バイキングは、いかに効率よく食べるか、ではないのである。
多くの選択肢があることに楽しみを感じたり、選んで組み合わせたりすることに面白みを見出したりするものなのだ。
そう、言うなれば、腹を満たすのではなく、心を満たすのだ。
だから、食べる前にすでに、幸福で腹一杯である感覚が、正解で、そしてそれがカッチョいいように思う。
これが、至福のひと時というモノだ。
*他
その他、素晴らしいところ。
・レセプションがデカイ
・ロビーは高級感の塊
・地下はレストランが並ぶ
入るのがはばかれるぐらいの贅沢感と高級感が漂う。お値段は、おいくらになるんだろうか…。
・チョコレートやパンの出店
・2階にはバー
高級感か、短パンにサンダルは入店お断りだ。僕の日常スタイルは、こういうところでは拒まれるのである。
贅沢と高級 ── 、ムリアのおかげで非日常を体験できた。あまりに非現実的であるので、夢なんじゃないか?と思ったくらいだ。
また来たいか?と問われれば、イエス!と即答はできない。そんなホテルだ。
自称6星ホテル、機会があれば是非。