@cikarang

インドネシアはリッポーチカランでの生活を記録に残し、記憶にとどめる。

ガルーダインドネシア航空のビジネスクラスに乗ってみたが…


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ガルーダインドネシア航空を利用して、先日深夜便で、関空まで飛んだ。

「物は試し」とはよく言ったもんで、チェックインの際に「物は試し」を試してみた。

「ビジネスクラスにアップグレードできますかー?」

ひとつ返事で「できますよー」と。こんなにもあっさりできるんだと、関心したまである。1.5万円を支払った。

人生初のビジネスクラスに胸が踊る。これまでどれだけあのクラスの座席をみて、羨ましがってきたことか。

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シャンパンが運ばれるまでは良かったのだ。贅沢気分に身を任せ、これから始まるビジネスクラスの飛行に期待を膨らませ、まさに夢心地の心境だ。

ちょっとかわいいCAは、僕に夕食の希望と朝食の希望を、ビジネスクラス的な笑みを浮かべて聞いてくる。僕もそれにつられてビジネスクラス的な立ち振る舞いで返答をする。

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新聞も何でもある。僕は日経なんて選ばずに朝日を選択。後にビールもアサヒにして、ひと笑い取るための布石をも目論む。ビジネスクラスは、ひとまわり大きな発想まで提供してくれるのか、という幸せな勘違いまで運んでくる。

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座席も完全フラットで、快適な睡眠まで約束されている。

このへんまでは、良かった。このへんまでは…。

 

ただ…、

 

搭乗前の中華が悪かったのか…、

搭乗前のお話はこちら↓

http://www.shogot1978.com/entry/2017/09/20/ジャカルタ_スカルノハッタ国際空港_ターミナル3

調子に乗ってビールを飲みすぎたか…。

 

機内での夕食前から睡魔が襲ってきたのである。それも、疲れと酔いと楽しさが手を取り合った、質の悪い睡魔である。

そんな極悪睡魔に善良な僕が勝てるはずもなく、僕は眠りに、しかも深い深い眠りに引きずり込まれてしまったのである。離陸直後の話である。

 

これが何を意味しているのか。

 

快適な睡眠に万歳できるほど、僕はビジネスクラスに慣れてないし、僕の期待は睡眠ではなくもっと別の何かだったのだ。

 

悲劇の合図は、あいにくにもあのちょっとかわいいCAの「アサゴハンは?」の声であった。この声で目を覚ます。

到着約1時間前だ。この時間帯で絶望的な気分になるなんて、これまでのフライトであっただろうか。いや、ない。モニター画面なんてまだ電源すら入れていない。

まるで、1.5時間のマッサージの8割を睡眠にあててしまった時の気分にどこか似ている。そして、ひどく不機嫌な気持ちで朝食をむかえることとなった。

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不機嫌なせいか、あるいは選択ミスか、あまり賞賛される類の朝食ではなかった。

朝食後に流れた「残りわずかな空の旅をお楽しみください」のアナウンスが、ひどく耳障りに感じてならなかった。

 

こんなビジネスクラスのほろ苦デビューは、しっかりと記録に残しておく。ただ、次のチャンスなんてないだろう。チャンスは掴んだときにモノにしないといけないのだ。チャンスとはそういうものだ。

さあ、顔をあげて別のチャンスを見つけにいこう。