インドネシアはリッポーチカランでの生活を終え、日本に戻ってきた。
最近はネットの普及が素晴らしいので、そこまでではないと思うが、あの「浦島太郎」さんが感じたような「時代からの取り残され感」みたいなものを少しでも味わえるのなら、そういったことを記録に残し記憶にとどめておこう。
日本での生活場所は大阪だ。初めての地に多少胸踊る気分なのだが、せっかく覚えたインドネシア語を手放し(きっと綺麗な反比例のグラフのような忘れ方をしていくのだろう…、何だかとてももったいないな)、今度は関西弁に染まっていくのかと思うと、多少のうんざり感は否めない。
生活する場所は大阪の南の方なので、関西国際空港にとても近い。とは言っても、もう空港を利用する機会は頻繁にはない、これまでの成田や羽田とは違うのだ。
空港が近いので、外人をよく見かける。これまで僕は、インドネシアで「外人」をやってきて、何かとインドネシア人に色々と助けられた。だから恩返しじゃないけど、今度は僕がそこらにいる「外人」を助ける番だ。インドネシア人ならもちろん特別扱いなのに、残念ながらまだ出会っていない。
空港の話になったので、空港内のお店を少し載せて、この何ともふわついた文章に読点を打つ。
*551HORAI 蓬莱
こういう御当地的なお店が空港にあると嬉しくなる。大阪の豚まんと言えば、ここである。
焼売も色々あり、ちまきもあった。
美味しさしか漂ってこない。インドネシアには、こんな繊細とボリュミーが同居したような料理があっただろうか。
久しぶりにこんなモノを食べると、感激が訪れる。本来なら「感激」はプラスの感情であり何ら問題なんてないはずなのだが、今回の「感激」は「ちょっと贅沢なんじゃない?」という疑問を一緒に連れてきていた。
インドネシアじゃ、この手のモノは高価なものに分類される。まあ、そんなことをいちいち考えてみても仕方がないのはわかっているのだが、新たな尺度をいつのまにかに(インドネシアで生活している間に)、身に付けてしまっていた、という一例なのかもしれない。
*三和
関空にはこんな店もある。名古屋コーチンにこだわった鶏のお店だ。
「こだわり」が伝わってくるようなことが書かれている。ぐだぐだ書かずに、味で伝えられたらもっとカッコイイのに、と思ってしまう。
味はもちろん美味しく。愛知にいたときには、散々お世話になった名古屋コーチンであるからこそ、ここ関空でも頑張ってほしい。
他にもたくさんお店が入っいた関西国際空港。関西の玄関として、立派に「外人さん」達を迎え入れてると思う。インドネシアの第2ターミナルのようなショボクレ感とは無縁である。