ブカシのグランドメトロポリタンモールの最上階にあるフードコートのお話─。
インドネシア料理が食べられる。
この中に、色々なお店が混在している。数えてはないが、ざっと20くらいはあるんでなかろうか。
そして、インドネシア料理のみならず、なんとシンガポールの ”チキンライス” も食べられるのだ。
さすがに本場モノには敵わないのだろうが、味音痴の僕は、それなりに堪能できてしまう。味音痴も時には幸せなのだ。
チキンもうまいのだが、ライスのチキン風味が何とも言い難い絶品で、「これがあれば何杯でもご飯が食べられる」的な表現を使いたいのだが、これを使うと低脳をさらけ出すことになるので、絶賛差し控え。
では、ご飯がうまい時にはどんな表現を使えばいいのだろう?
「ごはんがススム君」は、ご飯をススメルためのものだし、「おかずがいらない」は白米の褒め言葉だ。「冷凍ご飯だからチャーハンにしよう」なんてもってのほかだ。
考えを巡らしたところで、低脳はしょせん低脳だ。低脳なら低脳らしく、パクりの才能でもテキトーに発揮させておけばいいのだ。大御所の持ちネタを拝借して「チキンと白米のコラボレーションや」で、お茶を濁しフェイドアウトしておく。
さらに、このスープが食べたかったのだが、低脳がゆえに、味の想像ができずに、二択が決まらない。
思い切って試食の依頼をしてみると、あっさりOK。試食をしたらしたで、どちらもうまいので、またしても二択が決まらない。
試食で十分満足だったので、オーダーをとりやめようかという思惑が一瞬よぎったが、低脳はモラルまでをも手放してはならない。
身を引きちぎられる思いで、選択した。
Soto Betawi だ。
見た目はあれだが、驚くほどウマイ。あるいは、見た目があれだったから、そのウマさに驚いた。
このスープがあれば、何杯でもご飯が食べれそうだ。しめしめ…。
このフードコートは、カード方式だ。
このカードにお金をチャージして、お店ではこのカードから引かれる。ぴったり残金がなくなれば、ガッツポーズでもしたくなるが、まあそんなことに齷齪したくはない。フードコートの罠に素直に引っかかろう。
それか、また来ればいいのだ。うむ、また来よう。