@cikarang

インドネシアはリッポーチカランでの生活を記録に残し、記憶にとどめる。

インドネシア 発 ” om telolet om ” を知ってるかい?


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少し古い話になるが、ピコ太郎のPPAPが一世を風靡した。ある日本人が全世界で有名になると、少し嬉しい気分になる。インドネシアでもピコ太郎は広まり、猫も杓子もあのフレーズを口ずさんでいた。なので、”あいつは日本人で僕の友達なんだ” と冗談も飛ばせ、ひとネタ盛れた。

ただ、僕はピコ太郎のPPAPの何が良くて何が面白いのか、さっぱり理解に苦しむ。もっと言えば、見ていて気持ちが悪くなる類のものだ。

それでも、彼に共感できる部分はないかと、探してみると意外とあるものだ。彼は芸人として売れない長い時期を過ごしていたようで、ヒットした際には、まわりからは、「我慢して続けたからね」とか、「頑張って努力した結果ね」みたいなコメントが寄せられたらしい。

でも彼はそうじゃないと、” 自分がホントに楽しいと思うことを続けただけ ” だと。

俗に言う成功している人間は、我慢して努力を続けているわけではなく、好きなことだから、続けられるし少々なことがあっても頑張れる。自分に合わないこと、嫌いなことを我慢して続けても、決して良い結果には繋がらない。ピコ太郎は、たまたまそれがハマった一例だ。そのあたりは、見た目は気持ち悪くても、共感できるし、真っ当な売れ方だと感じた。

 

やれやれ、ピコ太郎に今回の記事の多くを割かれ、またしても気分を害されることになったが、気にする様子は見せずに、本題に移る。

 

” om telolet om ”

をご存知だろうか。存じ上げてる方も多いと思う。こちらもピコ太郎同様、一世を風靡したフレーズだ。インドネシア発なので、こちらも少し嬉しい気分になる。

「おっさん クラクション鳴らしておくれ おっさん」の意味で、パラリラパラリラと派手なクラクションを積んだバスやトラックに、若者がこの言葉をかけ、クラクションを鳴らしてもらって楽しむ、が事の発端のようだ。こういうのは、文字よりも動画の方が一瞬で伝わる。

youtu.be

もっと言うと、中部ジャワの子供達が発信源だとかそうじゃないとか。

 

このフレーズもピコ太郎同様に、全世界の人間がSMSなどで使った。世界の有名人も一緒になって使った。なんでこんなフレーズが?と思ってしまうが、流行りなんて、何がどう転ぶかわからないものなので、つくづくオモロイもんだと思ってしまう。

 

” om telolet om ‼︎ ”

時々インドネシア人との会話でこのフレーズを使うと、「やるやんけ」の雰囲気を相手が出してくる。

決して「やるやんけ」って思われたいのではなく、「やるやんけ」の雰囲気は、会話のとっかかりをつくったり、話を弾ませたり、心を開かせたり、警戒心を解いたり、そういうのにとても役に立つのである。

om telolet om ‼︎ だけでなく、スンダ語やメダン語などのローカル言語や、バハサガウルと呼ばれる若者言葉などは、日本人が話すと、インドネシア人を振り向かせることが出来る類のものだ。もちろん普通にインドネシア語を日本人がたどたどしく喋るだけでも面白いと思うが。

そして、やはり言葉だけではだめで、そこに敬意を含んだ愛嬌を控えめにバランスよく添えることが、絶対条件となってくる。

日本人が、インドネシア語を話す場合の特権のようなものを、存分に行使していきたいものだ。日本人がこれ喋ったらオモロイな、みたいなものを。それが、いろんな意味で潤滑油になるのだから。

 

いまや、流行りなんて、誰にでも起こせるような世の中になってしまった。何がどう転ぶかなんて、全くわからない。この記事のしめ方までわからなくなってしまった。

こんな時は、陽気に om telolet om ‼︎ でごまかすしかない。