僕は、インドネシアに3年近くも住んでいるのだが、先日、初めて目にしたモノがある。”Cakwe チャクウェ” という名の付いたものだ。「何じゃこれ‼︎ 」の体験が、日に日に少なくなってきている中、これはいかにも稀な体験であり、そんな意味も込めて、備忘録的メモ記事にしておく──。
なんだなんだ?? 行列の1コ下ぐらいの並びがあったので、のぞいてみると、チャクウェが次から次へと完成されていた…。
チャクウェ──。 語呂も可愛らしくて、とても好感が持てる。あるいは、爬虫類的な印象を受けそうになるが、想像力を働かせるレバーをポジティブ側に切り替えると、スイス人の可愛らしい少女の雰囲気が漂い始めるから不思議なものだ。
それから、” チャクウェ ” は、僕にズボンのファスナーを連想させてくれる。ズボンのチャックが少し開いているから閉めなさい的なニュアンスで、先ほどのスイス人の少女が指摘するなら、小っ恥ずかしさが、登場してくる。
でも、チャクウェは、どちらかと言うと恥ずかしがり屋ではないので、ズボンのチャックの開閉なんてあまり気にしないし、少女に指摘されたって何とも思わないのかもしれない。
それどころか、自分がどんなものかを包み隠さず、大っぴらに公表するかもしれない。
「おいらは、爬虫類でも、スイスの少女でも、ファスナー開の意味でも、ないんだぞ」と。
酔っ払うと、文字の並びまで、そして言いたいことまで、わけがわからなくなってきてしまう。がしかし、構わずに進めていく。
それは、小麦粉ベースの生地を油で揚げていく食べ物。どちらかと言うと、中華発祥のモノであろうか。生地の準備さえしていれば、いくらでも短時間で作れる代物だ。ワルン的な食べ物なのであろうか。
これが、ブカシで食べた ”チャクウェ” で、見た目はとても揚げパンであり、ソースをつけてから、口に運ぶ。この日食べたソースは、辛くなく甘さが混じるとても美味しいソースだったのだが、おそらくサンバルソースなんてパターンもあるのだろう。
普段ならこのへんで終わらす記事レベルなのだが、家族のチャクウェへの執着が、内容をよりボリューミーにさせる。
リッポーチカランでも、チャクウェを食べれる所はないのか、と家族は聞き込みを進めたようで、やはりこれまで見なかっただけあり、なかなか見つからなかったが、やっとのことで、ようやくひとつだけ見事見つけてきた。行ってみない手はない。
エリシウムの近くに、焼き肉屋の ”山亭 サンジュン” (山亭の記事はこちら→ http://shogot1978.hatenablog.com/entry/20170130/1485711024 ) があるのだが、そこのすぐ近くにあるルコの一角にその店はある。看板はやや見にくいが、”CAKUE 油条” とあり、やはり中華なのか…。
作り方は、一緒である…
生地をカタチにして…
生地を引っ張って、油に放り込み…
生地が膨らみ、焦げが付いたら…
はい、出来上がり。
袋に入れて持ち帰り…。
1本 Rp 3,000 とおやつ感覚の代物で、一度に2〜3本はいける。
チャクウェ。食事としては物足りないが、小腹が空いたとき、あるいはお酒のお供に良いかもしれない。是が非でも食べておくものではないが、気が向いたら食べておくのも悪くはない。