先日、浅田真央が現役を引退したというニュースがチカランにも流れてきた。
率直に、引き際としてはいいんじゃないかと。もう十二分に、皆を魅了したし、喝采も浴びた。人がなかなか真似できない人生のようにも思う。
まぁ、もはや、そんなことを僕がとやかく言えることでもないであろうし、ましてやファンでもないのである。
ただ、ごくごく個人的に、彼女への引退のハナムケ ( ちなみにハナムケは、”鼻向け” でも”餞” でも”贐” でも、どの漢字を使ってもよいらしい ) に、このタイミングで、ひと滑りしておきたいな、と無謀にも考える。
たとえ僕が滑ったとしても (ある意味、僕はいつも滑ってばかりいるのだが)、それはどこにも辿り着かないし、何の意味も持たないのは、重々承知の上で──。
でも、ここはインドネシア。そう簡単にスケートリンクなんかありはしないし、そもそもスケートの存在自体を彼らは知っているのか?という疑問が頭をもたげる。
僕が、浅田真央のハナムケのために、スケートリンクを探し始めようとしたちょうどその時、息子が唐突に、「今日オレはスケートしたよ‼︎ 」と今日の話題を振り撒いてきた。「真央ちゃんのハナムケか?」と尋ねたら、変な顔をしてソッポを向いてしまった…。
” Resinda Park Mall レシンダ パーク モール ” が、カラワンに先日オープンした。
そのモールは、カラワンの料金所を北側に降り、直進10分程の場所にある。
息子はそこでスケートをしたと言うのだ。ありきたりのモールだし、まさかこんな所にスケートリンク何てあるはずがない、と思っていたが、
インドネシアでスケート…、まさかである。それ程広くはないリンクではあるが、ちゃんとした氷がそこにはあった。
5月8日までResinda park mall でスケートが楽しめるとのこと。その後は、スマレコンブカシに移動するようだ、思わず木下大サーカスを思い出してしまいそうになる。
大人も子供も、1回 45分で Rp 60,000 、そして靴下付きだ。裸足が多いのか、チケット購入時に渡してくれる。
朝10時から始まって、1時間ごとに入れ替わりが入る。短いと思っていた45分であるが、歳のせいか、意外と長く感じた。
インドネシアで、ごくごく個人的に、浅田真央の引退のハナムケができましたとさ。めでたしめでたし。