インドネシア料理を、ひとくくりで語ったりするのは難しい。スンダ料理やパダン料理など、地域ごとに特色があったりするからだ。
でもそんな事を言ってみたって、フツーにナシゴレンやミーゴレンやサテを食べればとても美味しいのだ。らーめんのようにハズレには出会いにくい。
ただ、どこでナシゴレンやミーゴレンを食べれるのか?
アラムサリなど比較的しっかりしたインドネシア料理屋。ワルン。といったところか…。
エリシウムの近くのルコに「BAKMI ACONG 123」という店があり、ここではナシゴレンやミーゴレンが手軽に食べられる。
この格安メニューをご覧あれ。ミーが美味しいと評判のお店で、ナシプティRp 5,000 との合わせ技でもRp 20,000を超えない。
こんな値段で食事を提供できてしまうと、貧しい人でも食べてはいけるし、もっと言うと働かなくたってイイの思考になってしまうのではなかろうか。それが良い事なのか悪い事なのかは別にして。
こんな厨房で料理がなされる。お腹はこわさなかった。ワルンなんかよりずっと衛生的だ。
店内は、テキトーな感じで居心地は悪くなさそう。
こちらがミーアヤム系。インドネシアの定番。スープをかけて、ああウマイ。下の写真はワンタンのせのもの。
そしてミーゴレン。サンバルをバッサバッサとかけると美味しさ倍増。量も見た目以上にあるので、大食いな方でも心配ご無用。
こんな「BAKMI ACONG 123」お試しアレ。
と書いて終わろうとしたのだが、もう一歩踏み込んでみようかと。
ジャカルタでお洒落なカフェを見つけたり、洗練された食事処を試したりするのもひとつの楽しみだ。おそらくジャカルタの駐在妻の方々は、そういうことをしてるんだろうな、と偏見を承知で言ってしまう。「あそこの新しいお店がいいのよ、行きました?あらまだですかー、ホッホッホー」的な。
それに比べて、リッポーチカランの駐在妻の方々は、少し違う。今回の「BAKMI ACONG 123」は、駐在妻の間で知れ渡っているお店である。誰かが挑戦してみて(そこにはおそらく失敗もあるのであろう)、大丈夫ならそれが広がる。
みんなでチカランと向かい合っているような気分にさせられる。日本人に合うものは何があるのかと。イケてるローカル店はどこにあるのかと。
正直今回のお店なんて、予備情報がなければ、なかなか入っていきにくいところだ。そこを躊躇なしで入っていけるのは「心地の良いママさん方のコミュニティ」のおかげであり「個々の開拓精神の賜物」があるからなのではなかろうか。
そんな雰囲気は、おそらくジャカルタにはなく、チカランが誇って良いところだと、少なくとも僕はそう思う。
チカランも日本人が増えてきているが、そんなワンチームでシャっと動けるママさんコミュニティの素晴らしい雰囲気は、ある意味伝統として脈々と引き継いでいってほしいなと、身勝手に思ったりするわけです。
これはわかる人にはわかるだろうし、わからない人にはわからないんだろうな、と。