@cikarang

インドネシアはリッポーチカランでの生活を記録に残し、記憶にとどめる。

インドネシア 「金持ち家族」や「健康保険」など


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先日、こんな記事を書いた↓

http://www.shogot1978.com/entry/2017/01/21/インドネシア_「気候」と「宗教」から見え隠れす

 

個人的に感じるコトとして、日本が勤勉さを土台に繁栄を遂げたのに対して、インドネシアは日本と同じスタイルではうまくいかないのでは、という話。「宗教」のある側面から語ってみると、そういう気がしてならない。

 

今回は、その話の追記的な記事となる。

 

比較的仲の良い友人から聞いた話だ。彼はインドネシア人で、やや強信側によっているムスリムだ。

彼が言うには「給料の2.5%ぶんは、貧しい人に渡すぶん」だと。「宗教的にそういうことになっている。全員が全員じゃないけど」と。

おそらく、昔のそもそもは「皆さん比較的平等な感じでいきましょうや」というところだったと思う(ムスリム的に考えると)。それで昔は良かった、うまくバランスがとれてたんだと思う。

でも、それを現代に当てはめてみると、貧富の差をつくる仕組みに見えてならない。働く者は働いて成長を遂げ富を得る。その一方、あまり働かないものは、必死こいて働かなくとも生きていけるくらいのお金が何とかなるなら、まあ働かなくともいいか的な雰囲気となる。両者の差はひらく一方だ。こんなところから格差がうまれ、広がっていくんじゃなかろうかと。

とか言いつつも、貧富の格差の要因は「相続税的な税」がこの国にはないことにも起因しているんじゃないかと。日本みたいに、死んだ者の財産は、国にある程度もっていかれる、ようなことはない。だから、金持ち家族はずっと金持ちでいられる確率が高くなる。

なので、一部の金持ちが頑張って経済発展を遂げるような図式しか思い浮かばない。

 

 

そんな中でも「貧しい人」の働くモチベーションのカタチをひとつ見てとることができた。

健康保険である─。

一概には言えないが「PT」(※PTは日本でいう株式会社のようなもの)以外で職に就いている人には、健康保険が付いていないことが多いらしい。そんな人が、病気にでもなったら目も当てられない。貧しければ、お金はないは、お金はかかるは、で。

だから、みな「PT」の会社に就職したいと望んでいるのである。ひとつは自身の健康のために。ただ、その就職競争に勝ち抜くためには、他者より勝ることが必要で、それが大学だったり専門学校だったりする。(だいぶ日本のそれに似てきているような気がする)

しかし、大学に行くにはお金がかかり、そのお金をこしらえるために若いうちから働いたりするわけで。そのあたりのシステムを国がしっかりと整備をすれば (もう何かしているかもしれないが)、経済発展にうまく繋がっていくのかもしれない。

やはり「宗教」だ何だ言ったって、目の前の自身の健康が一番大事なのである。人間なんだから。お祈りしたって、食に制限を加えたって、治らないものは治らないし、病の苦しさから解放されるには治療や薬が必要なのだ。

 

自身の健康のために、職に欲を持つのはまっとうな思考である。2億5千万人の国民がみな幸せになるように、国益に繋がるように、国がうまく束ねてほしいものだ。宗教が何とかしてくれる話では決してない。

頑張れジョコヴィ!

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