インドネシアでそば打ち名人に出会った。その記事はこちら。http://www.shogot1978.com/entry/2017/11/04/リッポーチカラン_「そば打ち名人」に出会った!
この日を機に、自分でそばを打ってみたいと想うようになった。
帰国後に、その想いはアンテナを張り巡らすようになり、なるべく多くの情報を選りすぐりせずに集めてきた。埋もれそうな情報の中に「そば打ち教室」はあった。
とてもアットホームな感じのその「そば打ち教室」はとても良心的で、採算は度外視したような、そんな教室であった。
泉佐野市役所の裏の「泉佐野市生涯学習センター」で、毎年年末に行われているようで、リピーターがとても多いようだ。人数限定なので、応募の電話は殺到するそうだ。
内容は、①そばの打ち方を教えてもらいながら打つ ②自分で打ったものは持ち帰り ③先生達が打ったものを皆で食べる である。
そば粉8割小麦粉2割でのチャレンジだ。
このあたりがそば打ちの醍醐味であろう。そば粉と小麦粉と少々の水だけの原料で、温もりを持った手で丹念に時間をかけて混ぜていくと、だんだんと緑色を帯びていきながら、ひとつの塊となる。
この工程は経験がモノを言う。湿度や体温などそばに影響するものに対して、水分量を調整していく。
できた塊をのばして面にしていく。ある程度薄くなれば、カットして完了だ。
大まかにまとめておくと、そば打ちは、①そば粉と小麦粉と水を混ぜて塊にする ②塊を薄くのばす ③のばしたモノを切る の3ステップだ。
個人的に一番興味深いのは①。この工程で麺の大部分が決まってしまうというのもあるが、手間暇かける作業がそばの出来栄えを決めているような気さえしてくるので。
自分達で打ったそばは、容器に入れて持ち帰れるのである。
自分で打ったモノを自宅で賞味できるのは、月並みの表現だが、嬉しい。
この「そば打ち教室」の良心的の最たるものが、持ち帰りで終わるのではなく、その場でそばの賞味ができるところにある。
ざるそばに…、
おろしそばに…、
鴨肉そばだ。
こんなご試食ができるあたりが、良心的であり採算度外視の精神の現れなのである。
夫婦で参加したこの「そば打ち教室」、持ち帰りぶんもあり、しばらくはそばが続いた。そば湯も飲んだ。
また参加して、サラッとそばが打てるようになりたい。それもこだわりをある程度持てるような打ち方を。
あのチカランのそば打ち名人のように。