リッポーチカランで、そば打ち名人と出会った。もちろん日本人だ。
リッポーチカランで、まさかそば打ち名人に出会えるとは思ってもいなかった。その名人は、そば打ちの道具をはるばる日本から持ってきてるというからスゴイ。で、別にソバを職業にしているわけではなく趣味レベルなので、これまたスゴイ。
ある日のことひょんなことで、打ちたてのそばを食べさせて頂いた。
コシがあり、ツルツルと美味しく頂いた。味はもちろん美味しいのだが、打ちたてを食べられる贅沢と、おもてなしを感じられる幸せとが、より一層美味しくさせているのは言うまでもない。
何杯でも食べれる気がした、冗談ではなく。そして、図々しさを承知で、できることならまた食べたい。
そば打ち名人にここまで興味を示すのには、理由がある。
インドネシアに来る前に、ふと、ホントにふと、そばを打ってみたい、という衝動に駆られたことがあった。それは、前触れも兆候もなく、ある日突然やってきた。
うどん派?そば派?みたいな話が時々あるが、僕はどちらも大好きだ。特に関西出汁のうどんはサイコーだとも思う。
ただ「食べる」ではなく「作る」となるとどうであろうか。
うどんは、100%小麦粉で力任せに麺をこしらえていくのに対し、そばは、そば粉と小麦粉のバランスに思考が入る(そば粉100%ももちろんあるが難易度が高い)し、湿度やスピードなんかが要素として入ってくるので、奥が深まるのだ。
「◯◯そば」という季節などに絡めた表現も何かとある。年越しそばや、引っ越しそばの他に、調べるとまだまだある。
行事なんかで、さっと打って、さっと出せれば、格好が良い。もちろんなんでもない日に、そばが打てたらそれも格好が良い。
おそらく、そんなこんなで、そばを打ちたいと思ったのであろう。動機なんて、いつも大したことではない。動機からの行動が大切で、行動からの結果が分岐点となるのだ。
とりあえず日本に帰ることがあれば、そば打ち名人目指して、修行を積むことから始めたい…。