僕は無類の納豆好きだ。いや、「無類の」は言い過ぎかもしれない。僕はとても納豆が好きだ、の方がしっくりきそうだ。
なぜ納豆が素晴らしい?
納豆にタレをかけてそのまま食べる食べ方が一番好きなのだが、納豆の素晴らしさはその美味しさだけではない。
マグロ納豆やイカ納豆なんかは、もうすっかり馴染みの一品となっている。カレーライスやパスタへのトッピングもごくごく当たり前だ。オクラやなめこなどとのネバネバコラボもよくみかける。我が家では納豆味噌汁は週2ぐらいで登場する。パンのトーストにのせてもイケる。
何が言いたいのか。納豆は『自分自身の独特の存在感を存分に出しつつも、他の食材の良さを殺さずに、うまくマッチングできる』のだ。これが納豆の素晴らしさであり、僕が惹かれている理由でもある。
そんな人間になりたいとさえ思う。
インドネシアでの納豆
インドネシアはリッポーチカランでの生活では、はじめの頃は、納豆を販売しているお店なんてなく、とてもツライ日々を送っていた。
渡航者が冷凍にして運んできたときには、涙が出るほど嬉しかったのをよく覚えている。食べてしまうのがもったいなくて、危うく賞味期限が切れてしまうところだったことも。
時が少し流れると「開発商品」の納豆が販売され始め、その後パパイヤでは冷凍された「おかめ納豆」が手に入るようになった。そんな納豆事情がある。
それから、リッポーチカランの駐在妻は強者揃いなのであるが、ある日「友達から納豆の作り方を教えてもらったの」と妻が納豆づくりにチャレンジしていたのは、なかなか記憶からなくならない。「ここの気温が納豆菌の発酵にちょうどいいのよ」とか何とか言っていて、出来上がった納豆が、何とびっくり美味しかったのである。
リッポーチカランでは、納豆は僕にとってとても貴重品だったので、付き合い方もそれなりで、それはそれでとても楽しかった。
日本での納豆
日本に帰ってからスーパーの納豆売り場を覗いてみると、納豆の種類も増えているように感じた。3パック60円代の安さなどを期待していたのだが、それ以上に楽しめた。
もちろん激安パックも並んでいるのだが、納豆好きが喜びそうなモノがあったので載せておく。
◻︎懐かしの藁納豆
藁に包まれた、懐かしというか復刻というか。納豆好きにはたまらない。
◻︎高級感な納豆
ネーミングがお洒落である。「糸物語」だと。
これはこれでオモシロイのだが、納豆はもっと不器用な出で立ちであってほしい。
たかが納豆に多くの文字をつぎ込んでしまった。そして、納豆が無性に食べたくなってきた。
今日はシンプルに、フツウの納豆をビールと一緒に食べるとするか…。