インドネシアのお金の話と言っても、預金の利回りがどうとか、投資がどうとかいうものではなく、単純に紙幣の話である。それも、ふざけたような。
最近、お札が新しくなった。昨年の12月頃からであろうか。せっかくだから、ゼロを2つか3つ取っちゃえば良かったのに、と誰しもが思うところであろう。桁が多いと、金持ち気分を味わえるメリットはあるものの、あとは間違えやすかったり、財布が分厚くなり過ぎたりと、悪いことの方が多い。
紙幣を新しく変えた目的は、特殊な素材の紙やカラー効果を使用し、偽札の蔓延を防ぐことらしい。
値段を時々、紙幣の色で呼んでいる僕にとってみると、それぞれの色が変わらなかったのは、救いである。
リッポーチカランにもようやく出回り始め、僕のところにもついにやってきた。
クッシャクシャに草臥れた紙幣も多かったので、一新されて良かったかもしれない。古い紙幣は15年後まで使えるそうだ。
紙幣の話のついでに、たまに使う小ネタについて書いてみる。
古い Rp 5,000 紙幣は、インドネシアに来た人であれば、一度は手にする紙幣であろう。手にするケースはあっても、透かして見たことがある人は、多くはないのではなかろうか。
古い Rp 5,000 紙幣の透かしは、実は2種類ある。
まず1つ目がこれ。まぁまぁ、あまり精巧とは言えないが、インドネシア紙幣はこんなもんかと思えるレベルである。
もうひとつは、こちら。
⁉︎
はじめて見たときは、お酒も入っていたせいか笑いが止まらなかった。この透かしは、小学校高学年の絵画レベルなのではなかろうか、と疑うぐらいの出来栄えである。これを国家の紙幣に採用するなんて、きっと深妙な事情があるのだろう。おふざけ国家バンザイ。
新札の登場で、徐々になくなっていくであろう、この Rp 5,000 紙幣。なくならないように、財布にこの2種類だけは、確保しておくことにする。